ミュシャ展に行きました(後編)

 さてお分かりいただけたでしょうか?かのプラハ城切手のある致命的なエラーを。

 ポイントは太陽でした。

 つまりあのプラハ城の姿はプラハ城より南に立っていないと見る事ができません。皆さんもご存知のように太陽は東から昇り、南を通り、西に沈みます。あのデザインは天文学的にはありえないことです。

 実はこのことは後になってチェコスロヴァキア郵政又はミュシャも気付いたようで、この切手の第二版では太陽がなくなっています。

 しかしながら、その太陽光を表現している線は残ったままでした。ですので都合余白から放物線上に線が伸びているデザインに変わりました。それでも、やはり初版の方が天文学的には大間違いであったにせよ一種のアクセントになっていたのだと私は感じます。ちょっと間の抜けたデザインになってしまった感じを受けます。

 非常に公共性の高い印刷物(普通切手)でしたから、エラーは恥でしょう。とはいえ、修正してデザイン的に劣ってしまったということになってしまったらそれはそれで残念な話です。厄介な問題ですね。こんなことを思いつつミュシャ展を見学し、特別講演会に参加しました。
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by zmrzlina | 2005-02-28 21:01 | チェコ美術
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